第20回 IPSG学術大会開催されました【前半】

こんにちは。IPSG事務局、稲葉由里子です。 
2013年12月22日に第20回IPSG学術大会が開催されました。

沢山の先生方にご参会いただき、本当にありがとうございました。 
今回は10名の先生方の発表、そして講演が開催されました。
私、稲葉由里子と、稲葉歯科医院 佐藤孝仁先生でご報告させていただきたいと思います
DSC_0857.jpg 最初にIPSG会長の飯塚能成先生から開会のご挨拶をいただきました。
来年4月27日に開催される、『ドイツ最先端義歯とインプラントの融合』についての告知をしてくださいました! 

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稲葉先生の元医局員の先生方にご協力いただき、今回の会場は、日本歯科大学九段ホールで開催されました。
とっても素晴らしい会場でビックリしました。  

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トップバッターは、稲葉歯科医院、勤務医の佐藤孝仁先生です
彼は卒後3年、稲葉歯科医院に勤務して2年になりますが、その成長は右肩上がり、とても著しいと思います。
『計画を立て学び、重続することの大切さ』 ということで、お話をいただきました。
佐藤先生は、咬み合わせの大切さを学生の頃から感じ、稲葉歯科医院に勤務したときは、1年間はひたすら顎関節と咬合一筋で頑張りました。
そして、2年目は入れ歯治療を目標にして、勉強してきました。

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果たしてどうなったか。
ということで、二つの症例をお話いただきました。

▼症例1
左側の顎関節症と上下総義歯の症例

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上下の咬み合わせが悪く、朝から晩まで、寝ていても左側の顎が痛い。
というのが、主訴で患者様はとても辛い思いをされていました。 
咬合器で調べてみると・・・
咬んでいない。
開口量も 
早速、テンポラリーを作り、左側に関しては、PDRインサートを使用して顆頭を3ミリ下げました。
一週間後には開口量は40ミリまで開けられるようになり、痛みもなくなりました。
仮の義歯を作製し、様子をみているところですが、この時点で、患者様は非常に満足してくださったそうです。
顎関節症を伴った、総義歯の症例の治し方をIPSGで学んでいたからこそ、迷いなく取り組む事ができたのだと思います。

▼症例2
上顎総義歯、下顎リーゲルテレスコープの症例
大手美容外科にて下顎にインプラント治療を行ったのですが、すべて脱落。
もうインプラントは嫌なので入れ歯にしたい。
ということを主訴に来院されました。 

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このような、義歯を装着させていただきました。
そして、患者様からのアンケートです。 

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『想像以上の治療で満足感に浸っております』
と最後にお言葉をいただきました。
特に見た目を気に入っていただき、ご家族の方にも「かなり良くなったね!」とおっしゃっていただき、ご満足いただきました。
この二つの症例は、佐藤先生のこれからの歯科医師人生の自信に繋がったと思います。
治療が終わったら、おしまいではなく、そこからが患者様との長いお付き合いになると思うので、ここからの信頼関係は非常に大切ですね!
佐藤先生、ありがとうございました! 

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続きまして、IPSG理事代表である稲葉智弘先生です。
『稲葉歯科医院(山吹町)について』 
ということで、開業6年経過し、その間に行って来た数々の取り組みについてお話いただきました。
景気動向に左右されずに、良質な診療を行いたいものです。 

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現在多くの歯科医院が陥っている傾向として、このような事が上げられます。
しかし、
夜間診療は無断キャンセルが多い。
夜間スタッフを確保する必要がある。
スタッフの疲労増大。
などは、すべて医院にとってマイナスとなります。
稲葉歯科医院、山吹町では診療時間を減らし、患者様の数も制限することで、診療を支えてくれるスタッフが丁寧な対応ができるようになります。
そして、大事な患者様がいつきてもいいようにスタンバイすることが可能となります。

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ということで、医院の雰囲気や衛生状態には細心の注意を配っています。
こちらは、KaVo社のクワトロケア 
水平感染予防、ハンドピースの故障軽減、スタッフの時間節約に大きな効果があります。
わずか2分で4本のハンドピースを清掃ケア、そして自動注油してくれるスーパー機器です

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そして、質の高い治療を行う。
こちらは片側リーゲルテレスコープです。  

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最近では、バイオコバルトを用いたテレスコープも取り入れているそうです。 

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稲葉歯科医院山吹町は、場所柄、フランス人の患者様が多く、稲葉智弘先生も積極的に、商工会議所の集まりに参加しています。
フランス・ジャポン・エコー(FRANCE JAPON ECO)の医療特集、またフランス商工会議所のホームページにも紹介されています。
外国からの患者様は、やはり口コミが一番多いようです。  

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いつの間にか、フランス商工会議所でもシャネルやエルメス、ルイビトンなどのフランス系企業と並んで、稲葉歯科医院のロゴマークを掲載していただいています
開業6年というと、まだまだこれから大変なこともあると思いますが、これからも患者様の健康を一番に考えて頑張っていただきたいです! 

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湘南歯科医院 院長の奥山千恵先生です。
昨年に引き続き発表いただきました!
『大人の咬合、子供の咬合』
ということで、幅広い内容でした。
咬合が崩壊している団塊の世代へのアプローチとして、テレスコープシステムで対応した症例をいくつか発表していただきました。
テレスコープは歯列の位置決めの自由度が高く、審美的にも理想的な場所に歯を並べる事ができるため、咬合も決めやすいというお話をいただきました。
患者様も治療後、何でも噛めます。
と来院の度におっしゃっていただけるということでした。
それほど喜んでくださると、毎回メンテナンスも楽しくなりそうですね!
そして、奥山先生は、保育園や小学校の校医もされています。 

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116名の検診から、調査をされました。
ディープバイトが非常に多い事がわかります。
そのような子供は口輪筋の発育が弱く、口角が下がっています。
先生は、ラビリントレーナーや、NUKのおしゃぶりなどで、改善しているというお話もいただきました。 

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こちらの症例は、奥山先生のおばあ様だそうです。
10年前に治療したテレスコープシステムです。

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なんでも食べる事ができるそうです!
「そのひとに必要なハーモニックオクルージョンを作る。」
という奥山先生の言葉が印象的でした。 

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医療法人社団GRANZ 大津歯科医院 理事長 大津義重先生。
『GRANZ大津歯科医院での日常臨床』
開業25年余りで初めて経験した臨床失敗例から沢山のことを学ばせていただきました。 

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特に先生は、顎関節症の検査項目をとてもきちんとされています。

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失敗症例と言っても、きちんとフォローアップされていて 

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こちらの患者様のご主人様が、大津先生にテレスコープシステムで治療し噛めるようにしてもらったら、膝の具合が良くなったのをみて、自分も膝を治したいということで来院されたそうです。
アンテリアガイダンスの不良からだったそうですが、結果は体の姿勢まで変わっていました。
正しい噛み合わせは全身に関係していることがよくわかりました。 

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Cadiaxのデータもご覧の通り、治療前後で改善されていることがわかります。
このようにデータで比べる事ができるのは何よりの証拠ですね
大津先生、ありがとうございました! 

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午前中最後の発表は、医療法人社団 秋桜会 ICDC 木谷歯科医院 理事長 木谷光輔先生です!
『インプラントコンビネーションテレスコープについての一考察』
ということでお話をいただいたのですが、IPSG20周年に繋がる興味深い内容でした。
テレスコープシステムは、稲葉先生の教えの通り、インプラントに頼ることなく補綴治療の大原則である、『安定した奥噛み習慣』を作る事ができます。
しかも非常に信頼性が高く咀嚼能力の向上が叶い、残存歯への過剰負担を回避できる、予知性高い治療法です。
ということで、お話をいただき、できるだけシンプルにインプラントをケースバイケースで導入し、いくつかの症例を具体的にご紹介いただきました。  

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こちらは、Prof.Koerberの義歯の支持の仕方による分類、義歯の支持方向についての平均5年間装着後の成功率を表す図です。
ドイツではこのような、装着後の考察に力を入れて今後の設計の向上に務めています。 

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木谷先生は、パーシャルデンチャーの欠点をインプラントを使って補う事を、ずいぶん前から治療に取り入れていらっしゃいました。 

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遊離端義歯の床の沈み込みを防ぐ目的で、インプラントをアンカーとして使う方法。
支台歯を守り、顎底の保護、そして義歯床の大きさを最小にすることが可能になります。 

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ここで、沢山の症例をご紹介いただいたのですが、時間の制限もあり、わたしのメモが追いつかない程でした
前歯に3本インプラントが植立されています。
天然歯とインプラントの上部構造にはリーゲルテレスコープです! 

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もし、インプラントがなかったとしたら、床をつけることは必須ですが、このように、ほとんどブリッジの様な装着感で対応することができています。
万が一、インプラントや天然歯に不具合が生じても、可撤性なので、取り外し、床を増設することも可能ですし、どうにでも対応できると思うので、素晴らしいな〜と思いました。
すでに3年経過している症例です。 

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個人的に一番衝撃的だった症例はこちら。
3本の支台歯。
私の頭ではレジリエンツテレスコープしかありえませんでした。
奥4本インプラントを植立することで、なんと。
リーゲルテレスコープ症例になってしまいました。
患者様は大変喜ばれたでしょうね!
素晴らしいと思いました! 
DSC_1009.jpg 最後にテレスコープは、インプラント(の維持力)がなくても装置は安定し、動きがない、もしくは非常に少ない装置です。
とお話いただきました。
コーヌスクローネ+ロケーターの症例では、すでに7年経過症例もお持ちの木谷先生、大変貴重なお話を発表してくださり、ありがとうございました! 

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稲葉先生から
「テレスコープシステムとインプラントはお互いの弱点を補う事ができるでしょう。」
「テレスコープは単なる、インプラントオーバーデンチャーとは全く違う事を知っていただきたいと思います。」
とコメントがありました!

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ということで、前半は終了し、後半の報告は、稲葉歯科医院勤務医の佐藤孝仁先生にお任せしたいと思います 

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