Seminar report

IPSG Scientific Meeting 2014 レポート⑤IPSG会長 飯塚 能成先生

IPSG Scientific Meeting 2014 レポート⑤IPSG会長 飯塚 能成先生

  • IPSG学術大会

続いて、IPSG包括歯科医療研究会、会長の飯塚能成先生の発表です!

『高齢者のQOLを守る口腔トレーニング』
IPSG包括歯科医療研究会代表 飯塚 能成先生

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今回、飯塚会長は、三浦雄一郎さんがいらっしゃるということで、ぜひラビリントレーナーを紹介させていただきたいとおっしゃっていました。

飯塚会長は、稲葉先生が開発されたラビリントレーナーを用いて、施設や病院に直接出向き、摂食・嚥下訓練の普及に努めています。

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事前に、三浦さんにもラビリントレーナーをお渡ししたのですが、講義が始まる前から興味津々の模様です!

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最近、若い人の発音の悪さが目立つ時代であると同時に、高齢者の方は嚥下機能の低下が深刻な問題となっています。

これまで4番目だった「肺炎」による死亡数が脳血管疾患と入れ替わり、3大死因のひとつになりました。
これは、高齢者の人口が増え、誤嚥性肺炎が増加したことが影響していると考えられます。

現在、高齢者の誤嚥性肺炎に対する対策はほとんどされていないのが現状です。私たち歯科関係者がどのように『摂食・嚥下』に取り組んだら良いのかを、具体的にお話くださいました。

特に、飯塚会長が大切だと訴えられていたのは『鼻呼吸』の重要性についてです。
こちらに関しましては、IPSGサイトの中のQ&Aページで詳しく解説してくださいましたので、ぜひご覧下さい。

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講演の最後は、三浦雄一郎さんや安生朝子先生を交えて、ラビリントレーナーの実習を行いました!

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ラビリン体操を先生方に体験していただき、その効果を実感していただきました。

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ラビリン体操を行うことで、体全身に力が入ることを会場の先生方は実感してくださったと思います。

飯塚会長のお話の中でもう一つ印象的だったのは、「今や元気な高齢者による高齢社会作りが大切」ということです。

講演後、三浦さんから「飯塚先生がお話されていたラビリントレーナーは素晴らしい。舌だし体操100回と同じ、もしくはそれ以上の効果が、ラビリントレーナーはわずかな訓練で効かせることができますね。」と、大変興味を持っていただけました。

超高齢社会を迎えた現在の日本で、口腔トレーニングの重要さを強く感じた、今回の学術大会でした。

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