IPSG Scientific Meeting 2015 レポート② 桑田正博先生・特別講演『修復治療の変遷、そしてこれからの歯科を考える』

IPSG Scientific Meeting のスペシャルゲスト、歯科業界で、この方を知らない人はいないくらい、
世界で活躍されている技工士の桑田正博先生です。

〜略歴〜
クワタカレッジ   校長
愛歯技工専門学校  名誉校長
ボストン大学歯学部 客員教授
天津医科大学    客員教授
アメリカ歯科審美学会(AAED)  ライフフェロー
アメリカ歯科審美協会(ASDA)  フェローメンバー
国際歯科セラミック学会(ISDC) フェローメンバー
国際歯科学士会(ICD)      名誉フェロー
ヨーロッパ歯科審美学会(EAED) 名誉フェロー
アメリカ補綴歯科学会(AP)    オーナラリーフェロー
ロシア歯科医師会          名誉会員

桑田先生は、金属焼き付けポーセレンの開発などが評価され、Academy of Prothodontics(アメリカ歯科補綴学会)の名誉会員を授与されたり、数々の栄誉賞を受けています。
今後、日本の歯科技工技術・制度を向上させていくには、桑田先生の存在が不可欠です。

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今回、快く講演を引き受けてくださった桑田先生、長い間海外でお仕事をされていたこともあって、私の印象は、とても紳士。

やはり、実力のある方の振る舞い、態度、言葉はどれをとっても一流ですね。

今回、快く講演を引き受けてくださった桑田先生。

歯科医師、歯科技工士の割合を考えて、3つのパターンの講演を準備してくださっていたそうです。

DSCv_8155.jpg 世界で最初の歯科医師、First Dentist はPierre Fauchardと言われていますが、日本の歴史を振り返ると、日本の木床義歯、デンチャーの技術は大変素晴らしかったと言うお話から始まりました。

確かに、ジョージ・ワシントンの入れ歯よりもずっと優れていたかもしれません。

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桑田先生は、歯科界のレベルアップのために1962年、ニューヨークへ渡米されました。

そこで、メタルボンドの開発チームに入る事になります。

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History of P.F.M

1960年当時、日本には歯科の情報がほとんどありませんでした。

桑田先生は、Father of Occlusionと呼ばれる、かの有名なスカイラーからナソロジーの基礎知識を直接教わったとおっしゃっていました。

ロングセントリック、ワイドセントリックなどを発表された先生。

ボンウィル、バルクウィル角などの咬合の知識もスカイラーから教わったそうです。

凄いですね!

そして、写真は桑田先生の初めてのフルマウス症例であり、長期症例です。

素晴らしいです。

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世界中の誰もやっていないことを、桑田先生は挑戦してこられました。

1965年、保母須弥也先生との写真。

歴史の証人として、日本の歯科界を失い本当に残念だとおっしゃっていました。

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ワックスコーンテクニックを広めた、P.K トーマスとは、世界中を一緒に回って講演をしました。

支台歯形成についても、歯の形態的特徴から咬合面の厚み、解剖学的に細かく計測した形成方法について、私達歯科医師に沢山のヒントをいただきました。

丸みをつけることで、咬頭に圧縮圧を受け止めることができること、ジルコニアがチッピングする原因なども教えてくださいました。

歯科医師、歯科技工士のコミュニケーションツールとなる

ディープシャンファー
ベベルドショルダー
ライトシャンファー

そして、マージンの限界角度50度など。

お互いの共通知識をまとめてくださり、プロビジョナルの奥深さを学ぶことができました。

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桑田先生こそ、歴史の証人。
教科書にでてくる、歯科界の巨匠達としっかりと絆を繋いできて、日本の歯科界の向上に貢献されています。

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『人は生涯のうち逢うべき人には必ず逢う。しかも、一瞬早かりもせず、遅かりもせず。」

素晴らしい言葉ですね!

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桑田先生、そして稲葉先生もこの言葉によって導かれたのかもしれません。

これを機会に、歯科医師、歯科技工士共にレベルアップを計り、コミュニケーションがスムーズになるようにお互い知識を高めていくことができれば素晴らしいですね♪

桑田先生、本当にありがとうございました。

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