’16 2/20,21(土、日)パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース開催されました

こんにちは。
IPSG事務局、稲葉由里子です。

2016『パーシャルデンチャー・テレスコープシステム実習コース』が開催されたのでご報告させていただきます!


全国から沢山の歯科医師、歯科技工士の先生にお集り頂きました。

ドイツ最先端義歯テレスコープシステムは、歯科医師、歯科技工士のチームワークが非常に大切となるのでこのような学びの場があることを心から嬉しく思います。


今回、素晴らしいスペシャルゲストをお招きしました。

神奈川歯科大学付属横浜クリニックインプラント科の林昌二先生です。

林先生とは、ISOI国際インプラント学会へ出席させていただいたときに、IPSG20周年にお招きした、Weber教授よりご紹介いただきました。

林先生は1996年にドイツ、チュービンゲン大学、Weber教授のもとに留学をされました。

稲葉先生が1978年、その18年後ということになります。


33歳という若さで教授となったWeber教授。

こちらQDTの記事の中には

『チュービンゲン大学補綴第2講座の主任教授、Hener Weber博士が本学術大会において”固定性および可撤性の補綴における新しいテクニック”について講演される。
1982年からチュービンゲン大学の教授となり、世界的に活躍している若手のホープである。〜中略〜西ドイツといえば、すでにご承知のごとく、アタッチメントコーヌスクローネをはじめとして、新しい治療様式の開発がさかんなメッカである。
Weber教授は補綴学分野において新しい技術の開発を行っている事から考えて、いかに先駆的な研究をしているかわかっていただけるだろう。・・・』

という内容で紹介されていました。


ドイツ人は日本人に近い感覚があり、一度仲良く波長が合うと、日本人以上に仲良くなります。

アメリカに留学する先生が多い中、ドイツで学んだ経験は大きかったとおっしゃっていました。

林先生は、ドイツ医学と日本医学の架け橋となり、ご自身が学ばれた事に対して恩返しをしたいともおっしゃっていました。


林先生は、Tuebingen大学で電鋳の研究を主にされていらっしゃいました。

今、ドイツでは鋳造に変わり、電鋳や放電加工の技術が大変進んでいます。

ジルコニウムとゴールドの複合などは、鋳造では不可能ですが、電鋳だからこそできるメリットがあります。


こちらは放電加工技術による、シュベンクリーゲルの加工をしているところです。

電鋳と放電加工の違いが、いまいちわからない方、多いと思いますが、電鋳は貼付ける方法、放電加工は掘り出す方法と私は理解しています。


さて、現在日本では、インプラントの上部構造のほとんどがスクリューによる固定、そしてセメント合着によるものだと思います。

しかし、高齢社会が進んでいく中で、清掃性が悪い事、粘膜負担に出来ない事などが大きなリスクとなると思います。

患者様自身が取り外しを行える事で、メンテナンスも容易になります。

天然歯のみでなく、インプラントとのコンビネーションもドイツでは盛んに行われており、今後日本に求められる技術となるのは明確だと思います。

インプラントオーバーデンチャーの欠点について

・心理的な問題
・アバットメント歯冠高径スペースが必要
・メンテナンス
・リライニング
・食偏介入

などがあるかと思います。


可撤性(取り外しができる)テレスコープにおけるメリットは、清掃性の向上、そしてインプラント周囲炎の改善などが上げられます。

また、粘膜負担が可能となるため、インプラントの本数が少なくともすみます。

補綴的リスクファクター

ブラキシズム、本数、サイズや歯冠・インプラント体比、傾斜埋入、側方力などが、可撤性テレスコープを行う事により解決できるメリットがあります。

“Passive Fit”

電鋳や放電加工技術の強度や適合は今ある歯科技工で一番精度が高い技術です。

“Excellent Fit”とは技術的に考えられる適合精度の限界を意味します。

精度のランクとしては、Good fit,Average git,Loose git,Poor fitがあると言われていますが、Passive fitは歯科における鋳造法で制作された冠等の適合限界を意味します。


Extrakoronale Geshiebe

歯冠外アタッチメント。
素晴らしいですね!

リーゲルテレスコープに付与する、シュレーダーゲシーベと同じ役割をします。


ドイツでは、固定性から可撤性にという傾向にあります。

なぜなら、ドイツではアタッチメントによりリジットにできる技術があり、130年の歴史があるからです。


Pin Attachmentなど、Weber教授も盛んに取り入れているテクニックです。


林先生がTuebingen大学に留学してからのドイツの流れは、以前は機能を優先したスクリュー固定

そして、審美優先の時代はセメント合着

現在は、リカバリー優先の可撤性テレスコープというように進化しています。

最後に・・・

林先生より

『インプラント学会において、可撤性テレスコープの話をする機会がありますが、テレスコープを知る先生が少なく、やはり、やはり大学教養過程で補綴講義に取り入れないといけないと思いました。

卒後教育でもされていない現状から、正しい知識と技術が必要になり稲葉先生の存在は非常に大きいと思います。

講義にお呼び頂いてありがとうございました。』

とご連絡いただきました。

IPSGでは、これから林昌二先生と共に、テレスコープシステムを広めていきたいと思います。

稲葉先生は、テレスコープ全盛期にドイツへ留学するというチャンスを得、帰国後沢山の長期症例を作っています。

患者様の口の中でどれだけ長く機能できるのかが、大切なことではないでしょうか?

この技術を日本で絶やさないように、なんとか広めていきたいと思います!

▼レポート②はこちら
http://www.ipsg.ne.jp/20160220-partial-telescope-report2

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