Q.クロージャー・ストッパーとイコライザーについて教えていただけますでしょうか?

Q.クロージャー・ストッパーとイコライザーについて教えていただけますでしょうか?

A.ご質問ありがとうございます。

これらの単語は、臼歯の咬合面の調整の際に重要な知識です。咬合力を歯軸に伝えることは、歯を長持ちさせるために重要なことです。

逆に言いますと、臼歯は側方力を避けなければなりません。咬合面は山あり谷ありの大変複雑にできていますが、その形態は8つの要素で形成されています。

すなわち

1 咬頭頂
2 辺縁隆線
3 外形隆線
4 三角隆線
5 発育溝
6 副溝
7 副隆線
8 窩

から成っています。

歯は咬合面を観察して見ると平らな所はありませんので、上下の歯の接触は大変不安定になります。


ナソロジーの始阻チャールス・E・スチュアートは、この咬合面の接触形態を安定させるために、イコライザーとクロージャーストッパーが必要であることを主張しています。

臼歯の接触状態を前頭断で見ると、いわゆるABCコンタクトがあります。

すなわち、Aコンタクトは上顎の頬側咬頭内斜面と下顎の頬側咬頭の外斜面の接触です。

Bコンタクトは上顎の舌側咬頭の内斜面と下顎の頬側内斜面が作る接触です。

Cコンタクトは上顎の舌側咬頭の外斜面と下顎の舌側咬頭の内斜面の接触です。

ABCコンタクトは歯を安定させるために必要な接触状態を作ります。

この時、Bコンタクトが最も大切な接触です。もしBコンタクトがなければ歯は頬舌側方向に移動してしまいます。

Bコンタクトをイコライザーと呼び歯の移動を防止する接触を作りますので、上顎の舌側内斜面と下顎の頬側内斜面の接触はなくてはならない接触です。

同様に近遠心方向からみた時にも安定をしなければなりません。同じ方向の斜面同士の接触では歯は移動してしまいますので、逆の方向の斜面の接触を作ります。すなわち移動する力を打ち消すコンタクトをイコライザーと呼びます。

クロジャーストッパーとは上下の歯を接触させると辺縁同士の接触に2箇所の接触ができます。
例えば、2つの輪ゴムを少しずらして重ねると、2箇所の交点が生まれます。

これと同じことが上下の歯の辺縁隆盛同士に生まれます。これは中心咬合位を作る接触であり、下顎が頭蓋に最も近づいて、咬頭と窩、隆線と溝が最大面積で接触する位置を取ります。

そのような意味を持つのがクロジャーストッパーということになります。咬合面は一つ一つに大切な意味を持っているのです。

詳しくは先日開催された「咬合治療の臨床」のレポートの中でも解説してあるので、ぜひご覧ください。

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