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Q:コーヌスクローネの内冠と外冠を、ゼロフィッティングさせるにはどうしたらいいでしょうか?

Q.コーヌスクローネの内冠と外冠を、ゼロフィッティングさせるにはどうしたらいいでしょうか?
A. コーヌスクローネの内冠と外冠のフィットは維持のために大変重要です。
その概念は、K.H.Koerberにより創られました。

当初は内冠と外冠とのコーヌス効果、維持力を発揮するために、シュテルンフレッヘといわれる内冠の天井に40ミクロンの間隙を開けました。

咬合力が加わった時に内冠が外冠に食い込んで維持力を発揮させるという事でしたが、維持力が安定せず、ある時はキツすぎたり、またある時はゆるかったりという安定しないものでした。

義歯装着後に安定した状態を得るためには、内冠と外冠の間に隙間を作らないほうが結果が良いということで、『ゼロフィッティング』という考えが生まれました。

これには様々な必須条件があります。

・金属はゴールドを70パーセント以上を含有し、それに白金を加えた合金を使う。

・ヴィッカーズ硬度250程度の時効効果(鋳造したまま放置し硬度を増す効果)のある金属を使用し、埋没剤の混水比の調節により1.5パーセントの膨張を得る。

これらの条件を満たすことで、ゼロフィッティングをさせることが可能であるということが分かりました。
その結果、永続性のある維持力が約束され、それまで維持力をコントロールする事が困難であったコーヌスクローネが安定した物となりました。

この様なことを考慮に入れて頂ければコーヌスクローネが確実に臨床の力になると思います。

当時稲葉先生が出版した
『正統派コーヌスクローネ』が冊子になりました!

他では入手することができない一冊、販売もしておりますので、ぜひお手に取って頂けたら幸いです。

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⇒コーヌスクローネの効果について疑問をお持ちの方はこちらの記事をぜひご覧ください

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