Q.入れ歯を入れると吐き気がする患者さんにどのように対処したらよいでしょうか?

Q.先日、入れ歯を入れると吐き気がするとおっしゃって来院された患者さんがいました。
みてみると上顎総義歯、下顎前歯が残っていてクラスプデンチャーが入っていました。患者さんは上顎の口蓋部分で吐き気を感じるといいます。

デンチャーの床、後縁部は作ってもらった歯科医院で少し短く削ってもらったといいます。どのように対処したらよいでしょうか?
また、サ行の発音がしずらいといいます。こちらに関しても対処方法をお聞きしたいと思います。

A.まず、嘔吐反応が起きるのは上顎ではなく、舌根部です。多くの患者さんは口蓋により嘔吐反応がおきると思っています。精神的要素が大きいため、まず、口蓋を指で触り、体感させてあげることが大切です。

口蓋部ではなく舌根部だということを体感して教えてあげると納得するはずです。総義歯は口蓋を覆います。口蓋を削るのは不可能で、安定感もなくなります。

総義歯、多数歯欠損の義歯の後縁の位置ですが、軟口蓋まで延長する必要があります。これはいわゆるアーラインという位置です。
(アーラインとは、「アー」と発音したときに震えるところです。)

軟口蓋まで延長する利点は辺縁封鎖がしやすいことです。硬口蓋が後縁の位置に決定すると、封鎖がしにくくなります。金属床の場合は装着する時、体温に温めることが非常に大切です。

特に冬などでセット時冷たい床がはいるとそれだけで、患者さんは異物感を感じるのです。細かい気配り、説明が大切ですね。

それから発音の問題。発音は義歯の厚みに問題があるかと思います。サ行を発音するときに使うところは口蓋皺癖です。他に、サ、タ、ラ行も口蓋皺癖を使います。ラ行はやや後ろですが・・・

そこの厚みが厚すぎるとサ行がタ行のように発音されます。どちらにしても発音は慣れが必要です。1か月もすれば慣れると思いますが、患者さんは不安なので、よく説明してあげましょう。

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