’17 4/15,16(土、日) 『顎関節症ライブ実習コース』が開催されました 〜前編〜

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。


4月15.16日に開催された、顎関節症ライブ実習コースの模様を前半、後半に分けてお届けしたいと思います。

顎関節症ライブ実習コース

『顎関節症ライブ実習コース』では、実際に顎関節症で困っていらっしゃる患者様をお呼びし、問診から治療まで、
すべて先生方の目の前で、デモンストレーションします。

KaVo社のPROTAR evo 7 咬合器、フェイスボー、ARCUSdigma2下顎運動測定器、を用いた咬合診断システム化により、確実な原因を探すことができます。

咬合からのアプローチで顎関節症を治療する実習はIPSGでしか行っていない、非常に貴重なセミナーです。

昨今、咬合と顎関節症は関係がないという風潮があります。

しかし、それは学問を諦める事。

私達は患者様が顎関節症から精神的な問題へ移行しないように、歯科の全能力を集めて治療を行う必要があります。

顎関節症ライブ実習コース

顎関節症の3大症状は、痛み・運動障害・音。

診断の際、下顎運動の動きがキーポイントとなります。

下顎の前歯切端の正中にフロスを挟んで、どちらに動くのか、方向を必ず見てください。

その動くが、S字状を描くとしたら、これは関節円板の異常となります。

顎関節症ライブ実習コース

今回、患者様の診断から治療まですべて実習していただいたのは、IPSG副会長岩田光司先生です。

顎関節症ライブ実習コース

岩田先生は、顎関節症治療のスペシャリストです。

顎関節症ライブ実習コース

今回ご紹介いただいた顎関節症の患者様です。

私も1度もお会いしたことはなく、事前情報として症状のみメールでいただいておりました。


<<患者様の声>>
顎関節症と診断されたのは、昨年9月くらいだと思います。
その時は、深夜あくびをしましたら、カクっとなり、一瞬外れたのかと思いましたが、とりあえずその日はそのまま寝ました。

次の日から、口を開けたり、モノを噛んだりの動作に、激痛が走り、ロキソニンをのんで緩和してました。

二日目に歯科の予約取れましたので伺って、レントゲンなど撮りました。

上顎と下顎の嚙みあわせる軟骨?のようなクッションのような部位がずれやすいのか炎症を起こしているのか?
そんな説明を受けた気がします。詳しくなくて申し訳ありません。
そして、その後、1週間後にマウスピースを作ってもらうために再診。
その後受けとり、マウスピースでの就寝となりました。

ただ、口が小さいのか
マウスピースつけての就寝は中々寝れず、途中で外すこともしばしばで、
今年になってからは数回しかつけておりません。普段より歯を食いしばるのも原因があるようですと、言われました。

今は、口を大きく開けると、ピキっといったり、カクカクはしますが、前回のように激痛はありません。普段より歯を食いしばらないよう、気をつけてはいます。
また、大あくびなどはしないようにしております。




とのことでした。

顎関節症ライブ実習コース

レントゲン写真です。

臼歯部に修復物が多数歯見られます。

顎関節症ライブ実習コース

愛弟子である岩田先生の実習を見守る稲葉先生。

背中から愛情を感じます!

この時、1度患者様に口を開いていただいたのですが、関節円板に乗っているように見えました。

「3.5センチ。」

と、つぶやく稲葉先生。

顎関節症ライブ実習コース
実際に計測してみると、正に3.5センチの開口量でした。

稲葉先生のつぶやきを聞いていた、先生方はビックリされたと思います。

これは、不安定ながらも関節円板にギリギリ乗っている状態なのだそうです。

顎関節症ライブ実習コース

ドップラー聴診器にて、関節の音を確認します。

顎関節症ライブ実習コース

左側に雑音がありましたが、クリック音ではありませんでした。

顎関節症ライブ実習コース

筋触診です。

やはり、筋肉の緊張が全体的に左側に現れているようでした。

この時、アイソメトリックの筋収縮があると、筋肉が育ってしまいます。

咬筋肥大ですね。

咬筋粗面が増えると、エラが張ったようにも見え、患者様の中には腫瘍ができたと心配される方がいらっしゃるほどです。

顎関節症ライブ実習コース

岩田先生は、状態を説明しながら、実習も行うという大役を見事に果たされていました。

しかし、あきらかな原因はまだ見つけられないままです。

不安な気持は、私も一緒です。

顎関節症ライブ実習コース

フェイスボウトランスファーで、上顎の位置を咬合器にトランスファーします。

顎関節症ライブ実習コース

中心位を3枚記録し、一致する事を皆の前で見せることがどれだけ大変か。

しかし、しっかりと合わせてきました。

素晴らしい!

顎関節症ライブ実習コース

印象採得した模型を、咬合器に付着し、チェックバイトにて顆路調整を行いました。

その際、右側の矢状顆路角は55度、側方顆路角は10度。

左側の矢状顆路角は62度、側方顆路角は20度と出ました。

左側の側方顆路角が、20度という数字はあり得ません。

臼歯の傾斜により顎の角度が消されてしまっている可能性があるため、ランディーンによる側方顆路の平均値、7.5度の平均値に設定し診断を行いました。

やはり、この数字からも、臼歯部の干渉が予想されます。

(このあたり、なかなか難しいと思います。
IPSGで開催される『咬合認定医コース』または、次回開催される『咬合治療の臨床』にて詳しく学んでいただけると思いますので、ぜひご参加ください。)

顎関節症ライブ実習コース

そして、1日目の実習の後は、懇親会です♪

顎関節症ライブ実習コース

患者様も、一緒に参加してくださり、顎関節症の悩みを聞かせて頂く事ができました。

顎関節症ライブ実習コース

お仕事はネイリストだそうです。

私達の仕事ではなかなかネイルはできませんが、いつかぜひお願いしたいです(^_^)

顎関節症ライブ実習コース

咬合認定医コースを受講していただいた先生方もご参加いただき、和気あいあいとした雰囲気で、顎関節と咬合の密接な関係を再確認したひと時でした。

顎関節症ライブ実習コース

IPSG認定技工士の小平先生も今回は、お手伝いいただきました。

ありがとうございます!

顎関節症ライブ実習コース

岩田先生、そしてサポートしてくれた小西先生、どうぞ明日もよろしくお願いします。

顎関節症ライブ実習コース

勉強することは、私達にとって生きる喜びです。

新しい刺激を沢山頂き、本当に充実したセミナーを過ごすことができました。

2日目は、いよいよ治療です!

患者様にどのような変化が起こるでしょうか・・・

▼『顎関節症ライブ実習コース』〜後半〜に続きます(^_<)-☆
http://www.ipsg.ne.jp/gakuliveseminar20170415-16-report2

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