Q.口を開けたり物を噛んだりする時に顎に痛みがあるというのは、どのような状態でしょうか?

Q.深夜にあくびをした時に急激な痛みを生じたのをきっかけに、口を開けたり物を噛んだりする時に顎に痛みがあります。

どのような状態でしょうか?

A. 口を開いたり物を噛んだ時、顎に痛みがあり、そのきっかけになったのは深夜にあくびをした時に急激に痛みを生じるようになったとのことですね。

一般的にはこのような痛みは最大開口をすると、下顎は開口の限界を超えてしまい、靭帯が伸びてしまい関節後方の痛みが生じたと考えられます。

顎関節に靭帯は外側靭帯と蝶下顎靭帯、茎突下顎靭帯の3つの靭帯がありますが、大きく口を開いたときに、それ以上口が大きく開かないようにストップをかける役目をするのが外側靭帯です。

したがって、あくびをすることによって異常に伸ばされて痛みを生じることになったのではないかと思います。

さらにもう一つ考えられるのは、顎関節円板後部組織の痛みです。

あくびをすることにによって下顎頭の上に乗った円板は、前方に引っ張られることにより限界を超えてしまい、痛みを生じたのではないかと思われます。

下顎頭は関節円板に乗り側頭骨の下顎窩に密接して前方運動、側方運動を行いますが前方運動では関節結節の最下点程度まで動いて開口します。

それ以上開口しますと結節を超えてしまい、関節の亜脱臼という状態になります。

その時の開口量は、中切歯の切端間で45ミリ~50ミリが正常で、それ以上はハイパーモビリティーという症状です。

しかしこれは徐々に表れる症状で、急激になることはありません。
一度あくびをしたからといって、ハイパーモビリティーになるとは限りません。

その原因は長い経過を取りますが、咬合が原因でなることがありますので、一度咬合審査を行うことも有効であると思います。

一度のあくびで痛みが出たということですから、一過性の痛みだと考えられますので疼痛薬の服用で治癒するものと考えます。

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