’14 11/9(日)『筋機能療法・ラビリントレーナー』稲葉先生+飯塚先生コラボセミナー開催されました

こんにちは。 稲葉由里子です。
今回の『筋機能療法・ラビリントレーナー』稲葉先生+飯塚先生コラボセミナーのレポートは歯科技工士の中沢勇太先生からお送りします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

11月9日『筋機能療法・ラビリントレーナー』稲葉先生+飯塚先生コラボセミナー
レポート:歯科技工士 中沢勇太先生


11月9日の日曜日に筋機能療法のセミナーが開催されました。

今回はあいにくの天気にもかかわらず20名の先生方が参加してのセミナーとなりました。
IPSG会員以外の方も多数参加されており、筋機能療法について興味のある先生方が多いのだと感じました。

午前中は稲葉繁先生の講義です。
はじめに口腔周囲筋の発育には、赤ちゃんのときの哺乳行動が重要であるという話から始まりました。

かつて人間が原人であったころ、母親は母乳によってのみ赤ちゃんを育てていました。
その哺乳行動によって歯列を正しく保っていたそうです。

近代、哺乳瓶やおしゃぶりが開発され、その吸い口形態はミルクを飲みやすい形に作られました。
それによって赤ちゃんが一生懸命吸わなくてもミルクが飲めるようになりました。

結果的に口腔周囲筋を使わなくても飲めてしまうので、筋肉が発達せず舌圧も鍛えられないので結果として歯列が乱れてしまうということです。

「よい歯列の第一歩は哺乳行動から」ということを歯科医師から発信していかなければならないとおっしゃっておりました。


実際の症例の写真を用いたマイヨファンクショナルセラピーの実践も学ぶことができ、すぐに臨床で生かせる内容となっておりました。


午後に入ってからは、飯塚能成先生による、ラビリントレーナーやヌークを用いた筋機能療法の実習が始まりました。
嚥下のメカニズムを通して義歯による高径の確保や口腔の封鎖の大切さをレクチャーしていただきました。


また肺活量の測定や、舌圧、口輪筋の力を計測する方法を実習しました。


実際に受講された先生方が水を飲んだり、ラビリントレーナーのラビリン体操を行うことによる口腔周囲筋のトレーニングを行ったりすることで、身を持って口腔周囲筋の仕組みを知ることができました。


また、哺乳瓶やおしゃぶりを実際に「吸い比べ」することで午前中の講義内容を体感することができました。

赤ちゃんのためにも、飲みやすさだけで選ぶのではなく、口腔周囲筋を鍛えられるということも考えて哺乳瓶を選択する必要があると改めて思いました。


口呼吸をしてしまうことにより唾液が乾いてしまって舌苔や口臭の原因になってしまう、さらには無呼吸や誤嚥をも引き起こしてしまうそうです。

そのような患者さんにラビリントレーナーを用いて口腔周囲筋のトレーニングを行うことで、口を閉じて鼻呼吸をことができるようになります。

その結果姿勢もよくなり口角も上がり、全身の健康状態を整えることができるそうです。


後期高齢者や、要介護高齢者に対してどういった対応をするのかは、これからの日本の歯科医療において考えていかなければいけないことであると思います。

歯科は歯を治すことだけではなく、口腔周囲の環境を整え全身の健康を支えるものであると教わりました。

そのような内容を学ぶことで、私たち技工士も口腔周囲筋を義歯に反映し、より患者さんの健康を支えることのできる技工物を作ることができるようになるのではないかと思いました。

レポート:歯科技工士 中沢勇太先生

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回のセミナーを受講いただいた先生方から、ご感想をいただきましたのでご紹介いたします。皆様とてもご満足いただけたようで、とてもうれしく思います。先生方の日々の診療に生かしていただければ幸いです。

<<受講された先生方のご感想>>

▼現在病院、閉飯病棟で口腔ケア、嚥下リハビリ等の依頼をうけ、仕事をすることが増えましたが、思うような効果が得られず悩んでおりました。今回のセミナーは非常に驚きました。トレーニングによってシンメトリーに機能が回復するのは面白いと思いました。呼吸法の改善(鼻呼吸)も重要ということで、早速取り入れたいと思います。ありがとうございました。

▼とても良いお話を聞けて嬉しく思います。診療所では要介護への道を歩ませないための予防として全員に行っていただくことが必要だと思いますが、まだまだ症状のある方しか導入できておりません。もっと伝える力を磨いて健康のお手伝いができたら・・・と思いました。日々努力していこうと思います。有難うございました。

▼口呼吸と周囲筋のトレーニングの硬化性が良く分かりました。やっぱり、包括医療だと感じました。1次、2次の大切さを改めて感じました。

▼素晴らしいセミナーを有難うございました。IPSGの理念の生まれた時から死ぬまでを網羅されたセミナーでした。稲葉先生の昭和56年の驚きの症例から飯塚先生の感動の症例まで深い感銘をうけました。歯科とはなんとすばらしい世界かとあらためて思いました。

▼私自身気付くと低位舌で気をつけているのですがラビリン使いプラスしてみようと思います。やはり若いうちは自覚症状はありませんんので、興味もおきないし、理解しづらいのでしょうが、この年齢では自分の老化にダイレクトに響きますね。大きな筋肉の舌を正しく効果的に鍛えることがラビリンではっきり出来ることがわかりました。

▼呼吸が大切なんだということは今まで関心がなかったので知らなかったので、とても感動しました。有難うございました。

▼国産の哺乳瓶やおしゃぶりが口腔周囲筋の発達を妨げるということはよく聞いていたのですが、その理由、人間の哺乳のメカニズムを本日のセミナーでとても理解できました。

▼とても効果があることがよくわかりました。しかしトレーニングにもっていくことができません。どのように患者と周囲を納得させるのか。理解させるのか。教育するのか。悩みます。まだまだ自分の医院で応用できるイメージが具体化しません。もちろん自分で試すのですが、何か、少しでも導入しやすくならないでしょうか。本日の素晴らしいセミナーを励みにがんばりたいと思います。有難うございました。

カテゴリー: セミナーレポート   パーマリンク
ȋZH Weber dental labor