’15 11/15(日)『筋機能療法・ラビリントレーナー』稲葉先生+飯塚先生コラボセミナー開催されました

レポート/歯科医師 小西浩介先生

11月15日に『筋機能療法』セミナーが開催されました。
全国から沢山の先生方にお集り頂きまして、本当にありがとうございました。
今回も満席で、歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士、そして他の医療の分野の方まで幅広くご参加頂きました。

昨今、歯科医療においても摂食・嚥下の分野が非常に注目されています。
嚥下は人間の誕生から最期まで密接に関わりをもち、口腔内に大きな影響を及ぼします。
その嚥下機能をはじめとする筋機能療法を、講義と実習を交えて学んで頂きました。


まずは、午前中にIPSG代表の稲葉繁先生から講義をして頂きました。
稲葉繁先生は40年以上も前から舌について研究されています。
そして、昭和57年に歯界展望で稲葉先生が発表されたマイオファンクショナルセラピー(筋機能療法)の内容が、時が経ち、ようやく注目され始めています。

稲葉繁先生は人間の進化の歴史から始め、ヨーロッパと日本の哺乳教育の違い、そして正しい舌・口腔周囲筋の正しい使い方を教えて頂きました。


舌・口腔周囲筋の具体的な正しい使い方を教えて頂いた後に、舌癖の診査診断の方法、治療方法などを実際の患者様の症例で説明して頂きました。


舌癖の及ぼす口腔内に対する影響を歯科医師のみならず、歯科衛生士、歯科技工士はもちろん、医療に携わるすべての先生方、そして患者様に知って頂きたいということでした。


午後はIPSG会長の飯塚能成先生の講義から始まりました。
飯塚先生は日本老年医学会、国際福祉機器展、地域での講演会において摂食・嚥下分野でご活躍されている、摂食嚥下のスペシャリストです。


まずは嚥下、鼻呼吸についての知識を教えて頂き、どのような検査方法で実際にどう行うかの実演もして頂きました。
嚥下機能の検査をして、正しい嚥下の指導をすることで、誤嚥性肺炎の予防にもなります。


そして、哺乳瓶の吸い口やおしゃぶりの形の違いで、どう乳児の嚥下に影響がでるかということを受講生の先生方に実習して頂きました。
乳児の時期に誤った舌の使い方を身につけてしまうと、口腔内に様々な影響を及ぼしてしまいます。
したがって、いかに早い段階で正しい舌の使い方を教え、正しい嚥下を身につけるかが重要だということでした。


では、舌癖があったり誤った嚥下の方法をすでに身につけてしまった成人の方にはどうすればよいのでしょうか?
そこで、稲葉先生が筋機能療法のための訓練器具を開発されました。
それが、『ラビリントレーナー』です。
稲葉先生と飯塚先生はラビリントレーナーの効果を検証するために、多くの実験を重ね、様々な良い結果が得られることを実証されています。


ラビリントレーナーには口腔の不良習癖を改善させるだけではなく、鼻呼吸の訓練や口腔周囲筋の筋力アップやエステ効果まで幅広い効果があります。
今やIPSGだけでなく、様々な場所でラビリントレーナーの知名度が上がってきています。
このラビリントレーナーの使い方を受講生の先生方にも実習して頂きました。


そして、ラビリントレーナーを実際に患者様に使用して頂いた臨床についてもご紹介して頂きました。
受講生の方々がこの日、もっとも驚かれているのは、車椅子で生活されていた患者様が飯塚先生のラビリントレーナーを用いた訓練の影響で、車椅子がいらなくなったという内容でした。
飯塚先生はこのような素晴らしい臨床症例をたくさんお持ちですので、非常に説得力がありました。
このように、口腔と全身には密接な関係があることを実証して頂きました。


今後ますます摂食、嚥下の分野が注目されることが予想されますので、歯科から正しい舌の使い方、嚥下の方法を患者様に発信できればと思います。

今回ご参加頂きました多くの先生方、本当にありがとうございました。

レポート/歯科医師 小西浩介先生

<<受講された先生方のご感想>>
▼嚥下障害、咀嚼生涯が増加しているなか、チェアやインストルメントなど使用せずにラビリンを用いることで機能回復をすることができているお話を聞くことができて勉強になりました。ありがとうございました。

▼参加して大変良かった。タイミングがあわず、3年ぶりくらいの参加でしたが、すごい成果を様々果たされていて、行っていきたいと思いました。

▼飯塚先生の症例は本当に驚きました。自分のなかで歯科診療の幅が大きく広がりました。今度の歯科界にとって必要な分野だと思います。

▼赤ん坊から老人まで多種多様な症状の改善に感動しました。

▼こんなに素晴らしい療法が世に認知されないのが不思議でなりません。

▼本当に勉強になりました。これから自分でも実践して今後に活かしていきたいと思います。

▼今回初めて参加させて頂きました。歯科技工でも関わりがあることがわかりました。次回のセミナーでもまたレベルアップできる自分になると思うと楽しみです。

▼小児の矯正治療や訪問診療に応用していきたいと思いました。

▼俗にいう呼吸法は鼻で吸って口ではくことが多いように思います。本日のセミナーによると鼻呼吸がとても重要であると確信いたしました。

▼ラビリントレーナーでは歯列不正を治すものと思っていましたが、姿勢や鼻炎、アトピー、失語症の患者様にも効果が得られることに驚きました。自分自身も正しく使用し、患者様にしっかり指導していけるようにしていきたいです。

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