Seminar report

’12 10/7,8 『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の後半が開催されました

’12 10/7,8 『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の後半が開催されました

こんにちは。IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年10月7.8日に『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の後半が開催されましたので、ご報告させていただきます。

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前半の実習で、咬合器にトランスファーした模型を、OCCLUSAL ADJUSTMENTS by Charles E.Stuart,D.D.Sとして、チャールズ・E・スチュワート先生の咬合調整法を、稲葉先生が実際に受けた実習内容を先生方に体験していただきました。

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こちらは、実際稲葉先生がスチュワート先生のセミナーを受けた時に使った咬合調整法のテキストを日本語に訳した物です。

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こちらだと、このブログを読んでいただいている先生方には読みにくいと思いましたので、スチュワート先生の咬合調整法をPDFに打ち直してみました☆

ファイルをダウンロード

上記のPDFをぽちっと押してダウンロードしてくださいね。

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切歯ピンの、CRとCOのズレを調整していきます。

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先生方、ご自分の歯を印象して、咬合器に付着した模型を、ご自身で咬合調整しているところです。

咬合器上で調整してみて

「どう?すっきりした?」

と聞く稲葉先生^_^;

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今回、飯塚会長と岩田副会長がインストラクターとしてお手伝いいただきました☆

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今回のディグマは、臨床研修医卒後1年目の佐藤先生によるデモンストレーションでした^_^

稲葉歯科医院でほとんど毎日行っている事なので、自信をもってやらせていただいたと思います☆

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そして今回は、筋電図による治療前治療後のデモもありました。

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左右の筋肉のバランスを図ることができます。

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先生方とても真剣です。

渡部さん以外は・・・・(笑)

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そして、咬合調整です☆♪

治療後の結果は後程お知らせさせていただくとして・・・・

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後半2日目は、ピーター・K・トーマスのワックスコーンテクニックをもとに、上顎6番を粘土で作る実習を行ないました。

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ピーター・K・トーマスのワックスコーンテクニックはナソロジーの大御所であるPKTがオーラルリハビリテーションの際に行うワックスアップのテクニックとして世界中に広めたものだとして知られていますが、その元になったのは同じくナソロジーの始祖であるエベリット・V・ペインのワックスアデットテクニックだということは、意外と知られていません。

エベリット・V・ペインのワックスアデットテクニックは歯が出来て来る順序にしたがって咬合面に形成する方法です。

即ち
1) 咬頭頂
2) 辺縁隆線
3) 中央隆線
4) 三角隆線
5) 発育溝
6) 福溝
7) 副隆線
8) 窩

の8要素を発育順序に従ってワックスアップして行く方法です。

これをカリフォルニアのハリウッドで開業していたピーター・K・トーマスが世界に広めたテクニックです。

イタリアの移民の歯科医師でバチカン市国の聖母マリアがキリストの亡骸を抱いている有名な「ピエタの像」が心無い観光客により腕を折られてしまいました。

PKTは私財を投じて修復したことは有名な事です。

稲葉先生はドイツに滞在していた1978年に研修を受けましたがワックスアップのデモの際にウイスキーをストレートで飲みながら葉巻を燻らせながらワックスアップをしていたそうです。

日本にも保母先生の招きにより何回も来ていますが、100キロ以上あった体も糖尿病により瘦せ細り華やかな人生の終焉を迎えました。

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ワックスアップの基本をデモが始まりました。

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わかりますでしょうか?

ワックスコーンのテクニック、この練習をしましょう☆

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先生方ご自身で体験していただく、ワックスコーンテクニック、これからは、実際の患者様へのデモンストレーションにぜひ役立てていただきたいと思います。

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ワックスアップした歯をおひとりおひとり稲葉先生へ見せに行っています。

これも実習コースでしかできませんね。

今回のモデルをしてくださった渡部さんは特に顎関節に症状はありませんでしたが、実際に調べてみると、COとCRのズレがありました。

治療前、後のEPAテストをご覧ください

こちらは治療前

左側が中心位から左が前方にズレているのがわかると思います。

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治療後はほぼ、中心位の位置に顎が落ち着いたのがご理解いただけると思います。

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咬合調整でこんなことができてしまうなんて本当にすごいと思います!!

今回、ご参加いただいた先生方からの感想をお伝えします。

◆知れば知るほど、自分の未熟さを実感します。先は長いと思いますが機会をどうとらえ、出来るだけ学ぶ時間を増やしていきたいと思います。又、こういう機会を案内していただけると嬉しいです。これからも宜しくお願いします。

◆これこそ、本来の歯科医師のなすべき第一義の治療行為だと思います。

◆本当に来て良かったなぁ。。と思いました。今までわかっていると思ってやっていた事が足りなくてもっとこうした方が良かった!という事がたくさん発見されました。又、ワックスアップは実際に手を動かさないとできないと思うので本当に良かったです。

◆まだまだ勉強しないといけないと思いますが、学んでいると楽しくてワクワクします。今後もがんばります。

◆咬合調整についてかなりよく理解できました。ありがとうございます。

◆中心位への咬合調整の仕方がよく理解できました。咬頭かん合位と中心位のずれへの修正の仕方が理解できました。

◆①フェイスボウのやりかた②ワックスアップ⇒咬合調整にもとても役立つと思った。

◆咬合治療後、すぐKrの体感が変わっただけでなく、電気的計測でもあきらかな違いが出たことは、あらためて驚きました。

◆実際に患者さんを咬合診断しているところをライブでみれたことや咬合調整が非常に参考になりました。

咬合認定医コース開催のご案内

IPSG咬合認定医コース
IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。

そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。

ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?
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