’15 4/5(日)『咬合診査・診断の入門実習コース』開催されました

レポート:歯科医師/佐藤孝仁先生

IPSGの大人気コースの1つでもある岩田光司先生による「咬合の診査・診断入門コース」。

咬合の診査・診断入門コース

このコースで使う資料はすべて岩田先生が作製した資料で、実際に咬合の診査・診断をする際に脇に置いていただきながら診断できるくらい詳しい資料です。

IPSGではKaVoの咬合器を用いた診査・診断を基本とし、顎関節症、テレスコープシステム、総義歯、筋機能訓練の4つを柱として研修を行っております。初めにドイツの歯科事情とIPSGの紹介していただき、そこから咬合の診査・診断の大切さについてお話していただきました。

咬合の診査・診断入門コース

午前中は機材の説明、咬合の診査手順、咬合についての講義を行いました。機材の説明ですが、咬合診査・診断にはフェイスボウと咬合器についての知識がとても大切です。

まず実際にフェイスボウを受講生に触って頂きながら、基本的な知識でもある基準点やフェイスボウと咬合器の関係から、チェアサイド上でどのようにフェイスボウトランスファーを行うか説明がありました。フェイスボウトランスファーは身体の軸を咬合器に再現するためにとても大切な作業です。

咬合の診査・診断入門コース

次に、咬合器の説明です。KaVoの咬合器は1991年に稲葉繁先生も関わりながら製作されました。その時の資料なども講義で出されておりました。IPSGではKaVoの咬合器を使用していますが、咬合器の歴史やその種類についてお話させていただきながら、KaVo咬合器の特徴と長所と短所などについてもお話いただきました。

受講生の先生方は講演を聞きながら、実際に咬合器に触れられるのでとても分かりやすいのではないかと思います。また、他の咬合器とどう違うのかなども理解して頂けたのではないでしょうか。

咬合の診査・診断入門コース

フェイスボウや咬合器などについての機材の詳細を理解して頂いた後、咬合の診査・診断のステップを実際の症例を通して講演していただきました。診査・診断のステップとしては、姿勢・咀嚼筋の診査、顎関節の診査、咬合の診査を行って行きます。

この一連の流れはすべて最初にお渡ししている資料に書かれていますので、すぐに診療に活かせるようになっています。

そして今回、岩田先生に紹介して頂いた症例は、首の張りなどの全身的な筋肉の症状があり噛み合わせを調べて欲しいといった患者様です。口腔内写真、パノラマレントゲンだけでは一見、咬合に問題が無いように感じる症例です。

姿勢・咀嚼筋・顎関節・咬合の診査をしなければ何が問題か分からないことがあります。咬合診断を行う上で大切な、筋触診の仕方、顎関節の解剖や診断方法などについて、詳しくお話していただきました。

例えば、顎関節症の診査では顎関節 筋触診による疼痛、開口量やその方向、関節雑音、レントゲンなどによる画像診断、顎機能計測器などを行っています。その後、咬合器を用いた診査・診断を行うための印象の取り方から咬合器への模型の付着の仕方、中心位や側方チェックバイトの方法などについてお話いただきました。

特に中心位の採得は受講生の先生方はもちろんの事、多くの先生が気になることだと思います。午後はその中心位の採得の実習も行いました。
 
これらの診査を行う事は大切ですが、その結果からどう診断するのかということも重要です。IPSGでは咬合診査・診断のための「咬合の10の要素」を設けております。本コースではその「咬合の10の要素」を1つ1つ丁寧に岩田先生に教えてもらえます。

咬合の診査・診断入門コース

診査したいが、何を基準に診断したらいのか分からない、診断に一定の基準なしで咬合診断をしているといった先生方は多くいらっしゃるように感じます。IPSGで提唱している要素をきちんと学んでいただければ、一定の基準で咬合の診査・診断をしていただけるのではないでしょうか。

私も初めて顎関節症の患者様の治療をさせていただいた時(歯科医師になって2年目の時)もこの要素をもとに診査・診断・治療を行って参りました。そのため、特に困るようなことがなく、すんなりと診査から治療までを行う事ができました。

診査から診断に必要な「咬合の10の要素」について午前中はお話いただき、午後は実習と午前中の講義のお話をしていただきました。


≪午後/実習≫
今回の実習はフェイスボウトランスファー、中心位の採得、咬合器のハンドリング実習を主に行いました。

咬合の診査・診断入門コース

実習を始める前に、咬合診断に必要な技術を学んでいただいたため、より深く理解することができたのではないでしょうか。それでは中心位を採得するためのワックスプレートの作製、バイトフォークのワックスの巻き方のライブデモから行いました。

その後、フェイスボウトランスファーのデモがあり、実際に受講生の先生みなさんに行っていただきました。講義を聞く、ライブデモを見るだけなのと、実際に行ってみるのとでは大きな違いがあるので、初めは難しいと感じるかもしれませんが、慣れるとすぐに出来る様になってきます。

咬合の診査・診断入門コース  
続けて、受講生に中心位の採得、側方チェックバイトの採得を行っていただきました。特に「中心位の取り方はどうすればいいのか」という質問をよく頂きますが、実習をすることでより理解していただけたかと思います。その後、側方チェックバイトをもとに矢状顆路角、側方顆路角の調整まで行っていただきました。

実習終了後は、午前中の症例の患者様の咬合診査・診断、咬合調整の方法や実際の咬合調整について動画を見ながら説明いただきました。初めて参加された先生は頭がいっぱいになるほど内容が濃く、何度か参加されている先生にとっては良い復習になったのではないかと思います。 

岩田先生ありがとうございました、受講生のみなさま本当にお疲れ様でした。


レポート:歯科医師/佐藤孝仁先生

咬合認定医コース開催のご案内IPSG咬合認定医コース IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。

そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。
ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?

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