Q.歯科における鼻呼吸の重要性について教えてください

Q.歯科における鼻呼吸の重要性について教えてください

A.呼吸、鼻呼吸、口呼吸について紹介をしながらご説明できればと思います。

呼吸
人は鼻で呼吸し、口から物を食べる動物です。他の動物も鼻で呼吸し口からものを食べています。

その中で、人間は進化し、会話をするようになり、口から呼気を出しながら発声するようになりました。

言葉をしゃべる時以外は、常に鼻呼吸をしています。


鼻呼吸について
・鼻は気道の最初の入り口であり、鼻毛や微粘膜が空気中の異物を除去し、加湿、加温などにより肺を保護しています。

・外気温が-30度から50度までの範囲内であれば、31度から37度に保つ働きがあり、非常に乾燥している際も湿度75%に保つことができるそうです。

・鼻呼吸は、口呼吸より良質の酸素を多く肺から取り入れることができます。

・呼気は、肺に入った空気を再び鼻から出す事により、湿度や温度を鼻に戻すことができます。

・乾いた空気を長い時間鼻から吸って口から吐いていると、鼻と口が乾燥してドライノーズやドライマウスになります。

・鼻水は微粘膜を濡らして乾燥から保護します。そして湿った微粘膜は細菌の侵入を防ぎ、吸気を保温保湿します。

・鼻水は1日に1~2リットル分泌されるといいます。

・鼻粘膜や咽頭粘膜や気管や口腔粘膜は常に粘液で濡れていて、保護されていますが、分泌障害や口呼吸などにより乾燥すると、粘膜が障害を受け細菌感染を起こし色々な疾患の原因になってしまいます。

・鼻はセンサーになっています、外気をいち早く感知し、温度や湿度などを脳に知らせ自律神経をコントロールしています。
 口呼吸では鼻のセンサーが作動しないため自律神経に働きかけられないそうです。

・呼吸は、普段は無意識に行っている不随運動ですが、意識的にも呼吸できます。
 意識的な鼻呼吸は、自立神経に働きかけることができます。
 ヨガなどでは鼻呼吸を行い、交感神経と副交感神経をコントロールしているそうです。
 嚥下運動も不随運動ですが、随意的に嚥下することができます。
 鼻呼吸と嚥下は、唯一、意識的に自立神経に働きかける事ができます。

 ちなみに、左の鼻の穴は副交感神経に作用し、右の穴は交感神経に作用するそうです。

・深呼吸は副交感神経を高め、リラックスすることができますが、副交感神経が高まると嚥下運動や、咽頭,食道,胃の蠕動運動や唾液や粘液の分泌活動を活発にします。
 この時、気管は収縮するのでゆっくりした呼吸を心がける事が必要です。
 また、運動時は強い呼吸をしますが、交感神経を刺激し気管や血管を拡張し、肺や心臓の活動を活発にし、全身に酸素を送ります。
 すなわち鼻呼吸はホメオスタシスを正常に保つのに必要なのです。

・鼻呼吸は狭い鼻腔を通るため、かなりの抵抗を受けます、これを鼻腔抵抗といいます。
 鼻で呼吸するためには、しっかり鼻の穴を拡げて鼻力(はなじから)鼻呼吸力を高める訓練をする事が大切です。
 鼻炎の方でも、訓練すると鼻腔は広がり鼻呼吸できるようになります。

・もちろん運動する時も、鼻で吸って鼻で吐くのが正しい呼吸法です。
 鼻呼吸することで、長い時間運動しても各器官の粘膜は乾燥から守られると同時に、良質な酸素を肺に送り激しい運動にも耐える事ができます。

・しっかりと鼻呼吸することは、ホメオスタシスを向上させるとともに粘膜を保護し、良質な空気を肺に送り健康を維持する秘訣かもしれません。
 体は正しく使うと機能を発揮します。


口呼吸について
口呼吸は百害あって一利なし。
言葉を話す動作は口呼吸ですが、運動時に、鼻で吸って口で吐くのも口呼吸です。

口呼吸は

・細菌の侵入
・口腔乾燥
・免疫力低下
・高血圧
・アトピー
・喘息
・腎臓疾患
・糖尿病
・鼻炎
・口内炎
・咳
・風邪
・肺炎
・歯肉炎
・虫歯
・口臭
・猫背
・いびき
・無呼吸症候群
・かすれ声

など、いろいろな疾患の原因になります。


以上、呼吸の説明でしたが、摂食嚥下訓練器具である「ラビリントレーナー」を使用する事は、効果的な鼻呼吸トレーニングになると思います。

《ラビリントレーナーについてのご紹介はこちら》

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