Q.咬合面を構成する要素、また、溝と隆線の違いについて教えてください

Q.咬合面を構成する要素、また溝と隆線の違いについて教えてください

A.咬合面の持っている形態は、日本の歯科教育では、歯牙解剖で学びます。
しかし、歯の形態解剖のみ教育されているように思います。そのため、咬合面がどのように機能するかについては教えていません。

解剖学的形態と、機能的解剖の関係を教えなければ意味がありません。
何のためにこのような複雑な形態をしているのかを、しっかり教える必要があります。

もちろん咬合面には、8つの要素を持っていることさえ教えていません。

私は、この8つの要素をナソロジーの始祖であるスチュアート先生から教わり、目からうろこが落ちました。

咬合面には、単なる解剖学的形態のみではなく、隆線も溝も顎の動きに非常に関係しているのだと、当時衝撃を受けた思い出があります。

スチュアート先生の講義を受けた一本の歯の形態には、すべて意味があり、機能と深く関係しているのを、今から40年前に初めて知りました。それまでは、歯牙解剖では教わったことがありませんでした。

今でもそうであると思います。
臼歯の咬合面は8つの要素から成り立っています。

すなわち、

1.【咬頭頂】  
口腔内に一番最初に現れてくるところで相手の窩に噛みこむ

2.【辺縁隆線】 
咬頭頂を連ねた隆線で対合歯の辺縁隆線とは2か所の接触が出来る。
この接触をクロージャーストッパーと呼び、安定した中心咬合位を造る。

3.【中心隆線】 
咬頭頂から外側に向かう隆線で歯の概形を形成する隆線で、下顎の臼歯の場合Aコンタクトを造る。

4.【三角隆線】 
咬頭頂から咬合面の内側にできる大きな隆線で下顎の臼歯ではB,Cコンタクト、上顎の臼歯ではA,Bコンタクトを造る。

5.【発育溝】  
三角隆線が発育した結果、その隣接するところにV字状の溝が生まれる。
この溝は咬合面から辺縁隆線を超え、外側に溝を形成する。
ここは相手の隆線と一致するところで、咬頭頂の通り道となる。

6.【副隆線】  
三角隆線に隣接したところに隆線が出来、三角隆線いわゆる主隆線が摩耗すると副隆線が咀嚼能率を支える。

7.【副溝】   
副隆線が生まれると三角隆線との間にU字状の溝が出来、この溝は辺縁隆線を超えない溝である。
相手の咬頭頂が通り抜ける溝である。

8.【窩】    
ここは咬合面の中で最も低いところで、三角隆線が互いにぶつかり合ったところで、V字状が複数で重なり合うために三角柱となる。
また、相手の咬頭頂が入り込み、中心咬合位を確立する場所である。


以上のように、咬合面には8つの要素があり、各々その役目があるということです。

また、この咬合面の発育に合わせてできたワックスアップの方法がエベリットペインのワックスアデッドテクニックであり、後のPKTのワックスコーンテクニックとして生まれました。

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