’19 1/27(日)『咬合認定医コース第7回』開催されました

2019年1月27日(日)「咬合認定医コース」

レポート:Weber Dental Labor GmbH 丸山耕平先生

今回は今まで咬合認定医コースで学んできたことをどう診療にいかしているのかを受講生が発表する研修です。

認定医を取得するためには、今回の症例発表と次回の口頭試問を受けていただいています。

初めに、IPSG会長である飯塚能成先生が咬合の重要性ついてお話してくださいました。


IPSG代表稲葉繁先生による講演では、ドイツで学ばれた歯科治療の基本から、チュービンゲン大学のヴィ―リー・シュルテ教授から顎関節症の研修を受けたこと、ナソロジーの開祖であるチャールス・E・スチュアート先生から顎運動や歯の形態について学んだこと、エーリッヒ・ケルバー教授からテレスコープデンチャーのすべてを学んだことを話されておりました。

その他にも、ポッセルト教授、ラウリツェン先生、シュライヒ先生、岡村博先生など稲葉繁先生が影響を受けた多くの先生のお話をしてくださいました。

次に稲葉先生のIPSG歯科医療研究会の起源でもある包括歯科医療についてお話ししてくださいました。

包括歯科医療とは、保存、補綴、口腔外科などの一般的な歯科医療に関わる学問と技術に加え、顎口腔系、すなわち人間が生きるための内部恒常性維持に不可欠な食物摂取系全体の審査、診断を行い歯科に限らない専門性の高い分野も包括した医療の実施し、健康を管理するためのサービスを提供する分野のことです。

これらを実践するにあたって最も大切なこと歯科医師としての哲学やパフォーマンスロジックといって歯科治療の基本姿勢、咬合の知識と技術を身につけ、ロンジェビティーを考えた最善の治療を行うことが重要です。



・午後の部

午後の部では受講生による症例発表です。

最初に発表していただいたのは中村先生です。
中村先生は矯正治療後の歯の動揺を有する方の咬合診査診断について発表されました。



続いて発表されたのは柿原先生です。柿原先生は不正歯列により見た目を気にされている方の咬合審査、診断について反省点なども踏まえて発表されていました。



林先生の発表は左側の咬耗が激しい方の咬合審査診断についてでした。模型分析や顆路角の数値などされておられました。



山口先生は咬耗の激しく上顎右側犬歯が欠けてしまった方の咬合審査、診断を発表されました。

考察や今後の治療方針などもしっかり考えられている発表でした。



永井先生は咬合時に異音が鳴る方の咬合審査、診断を発表されました。
模型上で早期接触の削合や講義で学ばれたことを実践されており、細部の考察まで考えられている発表でした。



間宮先生は下顎左側可撤式ブリッジセット後の咬合審査、診断について発表されました。

的確な考察やまとまったスライドを製作されていて、とても聞きやすい発表でした。



村田先生は早期接触がみられる方の咬合審査、診断について発表されました。
交叉咬合で非常に難しいケースですが稲葉先生のアドバイスによると改善の見込みはあるとのことでした。



田熊先生は右側顎関節に痛みのある方の咬合審査、診断について発表されました。

模型のトリミングやマウント、写真などがきれいでとても見やすい発表でした。



渡邉先生は左側の胸鎖乳突筋や側頭筋などに痛みを感じている方の咬合審査、診断について発表されました。

講義で学ばれたことだけでなく、様々な工夫を考えて実践されている発表でした。



症例発表していただいたどの先生も、半調節製咬合器を用いた咬合の診査診断、治療計画の立案が的確にされていました。

歯科治療を行う上で、治療自体の質はとても大切なのですが、その質を良くするためにはその前の診査診断、治療計画の立案が非常に重要になってくるのではないでしょうか。

咬合認定医コースの醍醐味は咬合に特化して学べることでよりレベルの高い診療を目指して行けるようにコースが構成されていることです。
そのため学ぶだけではなく、実践するまでサポートさせていただいています。

研修後は研修室にて受講生の皆様と談笑を交え軽く食事をとり、閉会となりました。

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