’17 10/15(日)『咬合認定医コース第4回』開催されました

2017年10月15日に行われました、第4回咬合認定医コースの模様をレポート致します。

本コースも、はや4回目をむかえました。

受講されている先生方が、皆さま非常に楽しく明るい方ばかりで、回を重ねるごとにこのセミナーが、ただ単に歯科医療の知識を学ぶためだけでなく、すばらしい方々との出会いの場であるということを感じます。

本日はまず始めに、IPSG代表稲葉繁先生の講義から始まりました。


歯科業界で言うところの包括歯科医療とは何かということを丹念に説明されました。

一般の方にとっては歯科というものは一つであるため、歯科業界でいう歯内、歯周、審美、クラウンブリッジ、パーシャルデンチャー、フルデンチャーなど全てのものをできなければいけないとのことです。

また顎関節症の診断をはじめ、今後の高齢者歯科に向けた筋機能療法なども重要な分野になります。

そして、包括歯科医療には全ての技術が平均以上であることが求められます。

その中でも特に大切なことは、口腔内全体を見ることができる能力を身につけることです。

歯一本の虫歯や歯周病だけを見るのではなく、顎関節をはじめ、歯列の調和や、それがどう機能するかを見極めることが重要になります。

木を見て森を見ずではなく、木を見て森を見て、次に山を見なければいけないとのことです。

また、歯科医師人生の目標としていくつかの提言もしていただきました。

次に稲葉繁先生がどのような先生を支持され、どんな内容を学ばれてきたのかの歴史を紹介されました。

驚いたのは、稲葉先生が学んだ先生方に、ほとんど日本人がいないことです。

海外の高名な先生方に、しかも直接学ばれています。

稲葉先生曰く、「重要なのは、それを開発した人から教わることで、一次情報を得ることが大切」とのことでした。



その後各動物における、顎関節の解説の後、人の歯のできる順序や、六歳臼歯の重要性、斜走隆線の意味などを含め成長に沿った歯牙の役割を説明してくださいました。


昼食を挟み、広い意味での包括的歯科医療として、ライフステージに応じた歯科保健対策の中で、予防を前提とした乳幼児期の歯科対策についてお話しされました。

予防の大切さに関しては、現在の日本の歯科業界は立ち遅れています。

歯科医師が過剰であると言われる現在の状況ですが、それは治療をやることだけを考えた場合であり、予防を含めて考えると全く過剰ではないとのことです。

乳幼児期の哺乳行動において、哺乳瓶を使うことによる弊害と、母乳で育てることの重要性を解説されました。

赤ちゃんが、ミルクの出が良すぎる哺乳瓶を舌で押さえてしまうことで、舌癖がついてしまいます。

そうすると歯列が舌の形になってしまいます。

いい歯列は、内側からの舌の形と、外側からの唇の形の、バランスのとれた位置で決まるとのことです。

またおしゃぶりについても、日本ではあまり良いものとは思われていない面がありますが、良いものを選べば問題はなく、むしろ海外では多くの赤ちゃんが使用しているとのことです。


また、稲葉繁先生の提唱される予防補綴の概念について解説され、中高年の方々が消極的な歯科治療により残存歯を失うより、歯の欠損を防ぐ為の積極的な補綴を行うことによる予防の大切さを強調されました。

次にIPSG副会長岩田光司先生による講義が行われました。


歯科診療FLOWCHARTを用いた治療手順を説明し、来年受講生の先生方に発表していただく症例発表を念頭においた、様々な症例を解説されました。



最後に、稲葉繁先生より、受講生の方から質問のあったマニピュレーションと、カボデンチャーシステムについての解説が行われました。

セミナー終了後はIPSG研修ルームにて、全国各地から来られている受講生の方に持ってきていただいた、おいしいお酒やおつまみを肴に、ささやかな懇親会が催されました。

皆さまリラックスした様子で楽しいひと時となりました。


(レポート/Weber Dental Labor 石川 太一)

<<受講された先生方のご感想>>

▼子供の口腔、口腔周囲筋の管理の大切さと歯の喪失した方の予防補綴の大切さを感じました

▼テレスコープ。問題を解決(崩壊の予防)を目的とした積極的補綴介入に大きな可能性を感じた。
卒業20年あまりペリオとインプラントを軸に取り組んできた残りの歯科医師人生をこの予防補綴を通じて患者貢献、社会貢献をしていく気持ちが固まった。

▼毎日の仕事の中で本当は取り組めるものなのに、なかなかルーチンとういうようにならないことを反省しています。

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