Q.口呼吸が、新型コロナウィルスの感染を受けやすいというのはなぜでしょうか?

Q.口呼吸が、新型コロナウィルスの感染を受けやすいというのはなぜでしょうか?


A.口は多くの機能を持っています。食物を食べることが第一の目的でしょう。食物を先ず眼で見て、食べられそうなものか否かを判定します。さらに鼻により嗅ぎ分けます。その後唇でその温度、硬さ、粘着性を感じます。そして口の中に入れ、咀嚼を行うと同時に味を感じ、食物を一塊にし食塊にし咽頭へ送り込みます。

このように口の役目の第一は食物摂取ですが、そのほか歌を歌うという構音機能、呼吸機能、愛情の表現など様々です。

赤ちゃんの頃は母親のお乳を吸いながら同時に呼吸ができますが、成人では何かを飲みながら呼吸をすることが出来ません。もちろん何も口に入っていなければ口で呼吸ができますが、呼吸を行うのは通常鼻を使います。

本来の呼吸は鼻で行うのが正しいといえます。

赤ちゃんが正しい嚥下を覚えるのは母乳行動からです。

母乳行動

母親の乳首を小さい口でくわえ込み口腔周囲筋を一生懸命使いながら、舌で乳首をしたから押え込み、時間をかけて哺乳することにより、正しい嚥下行動を覚えます。

それにより口腔周囲筋や舌に力が入り、内側からは舌が、外側からは口唇及び頬筋の力が働き、舌と口腔周囲筋の間で、良い歯列が形成されると同時に正しい嚥下と呼吸が育成されます。

間違った哺乳行動で育った子供は舌に力が入らず、口腔周囲筋の力が少ないために歯列不正になることが多く、鼻呼吸ができず口呼吸をしてしまいます。

その結果口輪筋の力が弱いため開口になり、口呼吸になってしまいます。

呼吸は本来鼻腔で行います。鼻呼吸することは空気が鼻から入ることで大変大事な営みであり、第一に病気の予防につながります。

鼻の中は大きく鼻腔と副鼻腔から成り立っています。鼻腔は血管が密集した粘膜で覆われており、鼻から吸った空気を温めたり、加湿したり、粘膜から分泌される粘液や表面に生えた線毛によって、ホコリや微生物等の異物を吸着や除去したりする機能を持っています。

また、鼻腔上部にある嗅(きゅう)細胞は、捕らえた臭いの物質情報を脳に伝達し、臭いとして感じさせる機能を持ちます。

副鼻腔は鼻腔の周囲にある空洞で、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、鼻の奥にある蝶形骨洞の4種類あります。

これらの副鼻腔は細い穴で鼻腔に通じており、鼻呼吸することで空気の交換が行われています。

副鼻腔も鼻腔と同様に、線毛をもつ粘膜で覆われており、入ってきたホコリや微生物を除去しています。

したがって鼻呼吸することにより、空気を温めたり細菌から守り、外界の空気が肺に直接入らないようになっており、大変重要な役割を担っています。

反面口で呼吸することは、様々な不利なことがあります。

口から入った空気は直接気管から肺に入ります。そのため冷たい空気は直接入ります。同時に空気中の汚れや細菌が咽頭に入り、直接肺に送り込まれます。

そこで我々は日常生活で、病気予防のため鼻で呼吸をしなければなりません。

口呼吸するのをやめ、鼻呼吸するのは大変困難です。正しい呼吸と嚥下訓練が必要です。

以前は口にガムテープを張ったり、オーラルスクリーンなどの装置が使われていましたが、嚥下機能や呼吸機能を正しくできるようディバイス(訓練器具エントレ)を開発して、大きな効果を上げています。



私が開発し、IPSG会長である飯塚能成先生が中心となり、正しい呼吸と嚥下方法を広めております。

エントレ



エントレにより子供の歯列の成長は追記や口呼吸の治療にエントレを使います、さらに誤嚥性肺炎の予防にも使われ、大きいな効果を上げています。

この度の新型コロナウイルス感染予防に、口呼吸から鼻呼吸への転換を是非とも実行していただきたいと思います。

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