Q.ABCコンタクト、 そしてクロージャーストッパーとイコライザーについて解説いただければと思います。

Q.スチュアート先生が作ったと言われる言葉、ABCコンタクト、そしてクロージャーストッパーとイコライザーについて解説いただければと思います。

A.これらの単語は臼歯の咬合面の調整の際に重要な知識です。

咬合力を歯軸に伝えることは、歯を長持ちさせるために重要なことです。
逆に言いますと、臼歯は側方力を避けなければなりません。

歯は咬合面を観察して見ると平らなところはありませんので、上下の歯の接触は大変不安定になります。

ナソロジーの始阻チャールズ・E・スチュアートは、この咬合面の接触形態を安定させるために、イコライザーとクロージャーストッパーが必要であることを主張しています。

臼歯の接触状態を前頭断で見ると、いわゆる『ABCコンタクト』があります。

Aコンタクトは、上顎の頬側咬頭内斜面と下顎の頬側咬頭の外斜面の接触です。

Bコンタクトは、上顎の舌側咬頭の内斜面と下顎の頬側内斜面が作る接触です。

Cコンタクトは、上顎の舌側咬頭の外斜面と下顎の舌側咬頭の内斜面の接触です。

ABCコンタクトは、歯を安定させるために必要な接触状態を作ります。

この時、Bコンタクトが最も大切な接触です。
もしBコンタクトがなければ、歯は頬舌側方向に移動してしまいます。

チャールス・E・スチュワート先生の講義の資料
こちらは、私が実際にスチュアート先生の実習を受けた時のテキストの図です。
左側の図はイコライザー、クロージャー・ストッパー、右側の図はABCコンタクトに関してのものです。

Bコンタクトを『イコライザー』と呼び、歯の移動を防止する接触を作りますので、上顎の舌側内斜面と下顎の頬側内斜面の接触はなくてはならない接触です。

同様に、近遠心方向からみた時にも安定をしなければなりません。

同じ方向の斜面同士の接触では歯は移動してしまいますので、逆の方向の斜面の接触を作ります。
すなわち、移動する力を打ち消すコンタクトをイコライザーと呼びます。

『クロージャーストッパー』とは上下の歯を接触させると、辺縁同士の接触に2箇所の接触ができます。
たとえば2つの輪ゴムを少しずらして重ねると、2箇所の交点が生まれます。

これと同じことが、上下の歯の辺縁隆盛同士に生まれます。

これは中心咬合位を作る接触であり、下顎が頭蓋に最も近づいて、咬頭と窩、隆線と溝が最大面積で接触する位置を取ります。
そのような意味を持つのがクロジャーストッパーということになります。

咬合面は一つ一つに大切な意味を持っている、ということです。

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文章だと、なかなか想像しにくいと思います。

以前東京国際フォーラムにて開かれた、エクセレントデンティストコース、第1回『咬合治療の臨床』の中で、図解入りで、説明してあるので、とってもわかりやすいです。

ぜひ、読んでみてくださいね!

▼『咬合治療の臨床』
http://www.ipsg.ne.jp/2012kougoureport/

先生方の臨床のお役に立つことができればと思うので、ぜひご活用ください。

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