テレスコープシステム

Konuskrone(コーヌスクローネ),Resilienz(レジリエンツ),Riegel(リーゲル)の臨床と技工

最近、交通機関の発達により地球が狭くなってきたといわれます。

ヨーロッパへも飛行機の直行便ができ、朝に成田を出るとわずか13時間程度で、その日のうちにヨーロッパに降り立つことができます。

そのため国際学会への出席、研修会、あるいは留学等の形で海外との交流も盛んになるにつれて、欧米の歯科事情も直接触れられるようになりました。

また、外国からの雑誌や教科書、あるいは歯科器材も発売と同時に輸入され、比較的容易に臨床にとり入れられるようになりました。この結果、諸外国間の格差、理論、臨床の両面においてほとんどなくなりつつあります。

しかしながら、政治機構の相違、民族性、宗教観、あるいは風俗習慣の相違から、欧米諸国で普通におこなわれていることでも、そのままわが国に根をおろし普遍性を持つことは、必ずしも容易ではありません。

また、海外の事情を紹介するにしても、自分がその地に住み、実際経験してみなければ理解できないことも多いため、表面的な紹介で終わってしまうことが多いです。

かつて、私、稲葉繁がドイツに滞在した経験では、渡欧する前に持っていたドイツに関する知識と、実際生活してみて自分で経験したこととの差が大きいことにあらためて気づいた次第です。

それは個人の生活や教育の面にドイツ民族が培ってきた長い歴史的背景や、それを基盤とした政治的機構、教育の制度によって世界をリードするドイツの今日が築き上げられていることからです。

歯科医療の面においても、保険制度の設備がよく行われ、患者優先、学問優先の考え方が実行され、日本ではとても健康保険ではできないような貴金属を使用したテレスコープシステムが盛んに行われていました。

テレスコープの種類も非常に多く、臨床の場で適材適所に各種のテレスコープが用いられ、学生実習においても日常茶飯事に用いられ、驚いた経験があります。

かつてわが国においては、コーヌス・クローネが主流をなしていましたが、ドイツにおいてはそれ以外にたくさんのテレスコープが使用され、それぞれの特徴が生かされつつ広く臨床に応用されています。

ぜひ稲葉繁先生が身につけた、本場ドイツのテレスコープの技術を学んでいただけたらと思います。

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