Q.舌にくっきりと歯型が付いています。その原因として顎関節症と診断されました。どのようにしたら力を抜くことができるのでしょうか?

Q.舌にくっきりと歯型が付いています。
顎の痛み、首の痛み、肩こりなど様々な痛みがありますが、この状態が万年化しています。
歯科で顎関節症と言われ、上の歯と下の歯をできるだけ離し、舌に力を入れないように指導されました。
どのようにしたら力を抜くことができるのでしょうか。

A.舌に歯型が付いている方は、唾液の飲み込み方を見てみてください。
舌を前歯に押し付けて飲み込んでいませんか?

通常、唾液を飲み込むとき、口蓋に舌を押し付けます。
しかし、舌癖がある方は、舌を前歯に押し付けて飲み込む行動をしています。
これは、乳児期による哺乳の癖から由来しています。

正常な哺乳行動では、乳児は母親の乳頭を口にくわえ込み、乳首を舌先で強く口蓋に押し付け、数か所の乳管開口部から分泌される乳汁を飲み込みます。

そのとき、唇に力を入れて吸引しながら下顎はわずかな前後運動をすると同時に、舌は口蓋へ押し付けられます。

しかし、通常市販されているニップルは乳首が長過ぎ、そのうえ大きな穴が先端にあり、しかも空気の取り入れ口まであるために、哺乳瓶を傾けただけで自然にミルクが流れ出してきます。

こうしたニップルを用いた場合には、乳児の意思に関係なくミルクが出てくるため、乳児は何の努力をしなくても、ただ飲み込むだけでよくなります。

この場合、乳児は舌を細長く丸めてニップルを包み込み、自分の意思とは関係なしに出てくるミルクをストップさせるために舌を前方に押し付け、ピストン運動をするように前後に動かします。

その結果、人生の出発点である乳児期に間違った舌の運動を学習してしまい、嚥下運動の際、舌を口蓋鄒壁に押し付けることができず、前に押し出す癖を脳に刷り込んでしまいます。

このような癖を持ったまま成長すると、不正な歯並び、それに伴う発音の異常、さらに顎関節症など、さまざまな症状が現れることが予想できます。

一日にでる唾液の量はペットボトル1本分です。
一日これだけの量の唾液を飲み込んでますが、舌癖の方は、間違った嚥下習癖を常に、毎日2000回も行っています。

舌癖の方は嚥下する時に常に顎を前にだしています。
2000回も顎をだしているということになります。

顎を前に出したとき、下顎の6番の近心斜面と上顎の6番の遠心斜面の咬頭干渉により顎関節を下に下げてしまい、顎関節症になっているパターンが非常に多くみられます。

本来、正しい嚥下は口蓋皺癖に舌をつけて唾液を飲むと下顎は後ろに引っ込みます。

下顎を2000回前に出しているということは下顎を前に出す時に関係する僧帽筋が2000回引っ張られているという事です。

僧帽筋は肋骨の10番目まで付着しています。
よって腰にも痛みがでます。

舌癖でヘルニアを併発している方も多いので注意が必要です。

こうした、原因がわからずに、舌の力を抜くのは大変難しいと思います。

舌癖による、顎関節症の治療方法もありますので、諦めないでいただきたいと思います。



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