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Q:顎関節症の診断において、筋の触診は欠かせないものだと思いますが、筋肉のコリやこわばりなど、正常、異常の見極めに目安はあるのでしょうか?

Q.顎関節症の診断において、筋の触診は欠かせないものだと思いますが、筋肉のコリやこわばりなど、正常、異常の見極めに目安はあるのでしょうか?
A.ご質問ありがとうございます。

顎関節症の診査において筋触診は欠かすことができない項目です。
咬合の不調和の際に現れるひとつの症状であり、診断の大きな目安となります。

4大咀嚼筋である咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋、側頭筋はもちろんのこと、開口筋である顎二腹筋、舌骨上筋群と下筋群を触診することが必要です。

私が特に重要視しているところは、頸部の筋肉です。これは前記の筋肉のバランスの狂いから生じる全身への影響を診断する目安となるところです。

すなわち胸鎖骨乳突筋、僧帽筋の触診は特に大切です。

これらの筋は総じて、筋の緊張がある場合には圧痛を伴いますので触診して下さい。

緊張がある場合にはわずかな圧力でも疼痛が生じますので、すぐに判定できますが、緊張が少ない場合には判別が難しくなります。

圧力の目安として、合谷を押した時に痛みを感じる程度の力、すなわち手を広げて親指と人差し指の付根のところにできる3角を押してみた時に痛みを感じる程度の圧力です。

筋触診は、クローポールセンが筋触診を開発しましたが、顎関節症の診断の決定的なものではありません。

顎関節症の症状は疼痛、音、運動障害ですから、筋触診に加えてドップラー聴診、咬合診断が必要です。

総合的な診断を行った上で治療してください。

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