Q.舌癖かどうかを診断するポイントなどがあれば教えてください

Q.舌癖かどうかを診断するポイントなどがあれば教えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

A.舌の正しい使い方は咀嚼、嚥下、発音、呼吸を正常に保つ上に大変重要です。
舌壁がある場合にはこれらの生理的機能を十分発揮する事が出来なくなります。
舌癖の有無を診断する事は日常臨床を行う上で重要です。
しかし、日常臨床では余り重要視されていないのが現状です。

舌壁により起こる変化は
1. 歯列不正
2. 咬合異常
3. 嚥下異常
4. 発音異常
5. 呼吸異常
6. 筋肉疲労
等です。

この様な変化は舌癖を治す事が必要です。
その為には舌癖が有るか否かを診断する必要があります。
そのポイントとして次の事が挙げられます。

1) 歯及び歯列に現れる特徴
歯列の形態は正しい舌の使い方をしている場合には、外側からは頬筋肉を始めとする口腔周囲筋及び口輪筋で囲まれ、内側は舌により支えられて、綺麗なU 字状で形作られています。

しかし舌癖がある場合には、このバランスが崩れ、舌癖がある場合には舌を前方へ突出させる為前歯は前方へ傾斜し、後方の臼歯は舌が長く突出するために細くなります。

その結果臼歯に行くに従って頬筋の力が勝り、臼歯は内側に傾斜してしまいます。
また、臼歯は狭くなり前歯は開いて仕舞い Ω 型歯列が出来てしまいます。
更に上下の歯列は開口を生じる結果となってしまいます。

2) 軟組織に見られる特徴
舌癖に見られる症状として、舌尖の発赤、舌の側壁に臼歯の圧痕が見られます。
軟組織に見られる特徴の大きな特徴として、口蓋皺壁の肥厚があります。
舌尖を突出するために口蓋が使われない為に、口蓋皺壁の角化が進まず、触診すると軟らかく肥厚しています。
また、上顎前歯舌側歯肉の肥厚も認められます。注意して診て下さい。

3) 構音、発音
舌癖がある場合、舌を口蓋に近付けたり、圧接させる発音に影響をあたえます。
例えばタ行、ラ行、サ行の発音が上手に出来ず、アマったるいような発音になってしまいます。
特に「サシスセソ」が上手に言えず「タチツテト」に近くなってしまいます。

4) 呼吸
舌癖の有る人の特徴として口呼吸があります。
正常な呼吸は鼻呼吸ですが、舌癖がある場合には口を半開きにし、ボーとして口で呼吸しています。

5) 嚥下異常
舌癖がある場合、嚥下の際に舌の使い方が悪く、摂食の初期に舌先を口蓋皺壁に圧接出来ず、さらに舌背を口蓋に付け、咽頭に食塊を送り込む事が上手く出来ません。

舌癖が有るか否かの診断する方法は、前述したように口蓋皺壁の触診、発音の診断、嚥下の巧緻性の診断と同時に臨床では、患者の上下の歯列の間にストロー、あるいはデンタルフロスを両側の口角に挟み、水を嚥下してもらいます。

舌癖がある場合には舌が歯列を横断したストロー或いはデンタルフロスの上に行ったか下に行ったかを判断します。

正常な嚥下では上に舌がいきますが、舌癖がある場合には下、あるいは舌先で押してしまいます。
舌癖がある場合には、多くの場合に水を飲む際、舌を出しながら飲んだりします。
シリンジで水を口の中に入れると舌をだして来ますので、舌癖を診断する事ができます。





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